このコーナーについて
読書は月に10冊平均!
そんな僕が、皆さんにお薦めをご紹介。
この本を強くお薦めしたい人についても書いておくので、気になったらぜひ読んでみてね!
今回の本はもう、めちゃくちゃ好き!
あちこちでお薦めしまくってるけど、コンサルを目指す人、使う人全てに読んで欲しい!
今日の1冊!
今日ご紹介するのはこちら。
ヤバイです。
何がヤバイって、まずタイトルがヤバイ。
こんなん、見たらとりあえず手に取ってしまいません?
こんな人にお薦め!
「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」
タイトルだけ見るともう、コンサル業界に全方位からケンカを売ってます。
この本と出会ったのは中小企業診断士の受験生時代。
当時の僕も、まがりなりにもコンサル資格を目指した者としてこう感じました。
このタイトルはアカンやろ・・・
でも、批判する前に読んでみないと。
で、実際に読んでみると別にコンサルを「悪」として捉えた本じゃなかったんです。
むしろ「自分はこんなことで失敗を見てきたから、こういう点で気を付けてね」という助言が多いです。
コンサルを目指す人には経験と知識を。コンサルを使う人には良いコンサルの見抜き方を。
それぞれ教えてくれる良書だったんです。タイトルで敵視してごめんなさい。
この本の良い所は生々しい経験談が面白いだけじゃなく、BSC(バランススコアカード)なんかの理論もしっかり教えてくれること!
「ポーター」とか「シックスシグマ」とか、中小企業診断士の試験範囲の用語も出てきます。
診断士受験生の気分転換やモチベーション維持に読むのにも向いてますよ!
文庫版なら手軽に持ち運びでき、300ページくらいなので読みごたえもあります。
一気に読むよりは少しずつ楽しんで、内容を咀嚼しながらがいいかなと。
特に印象に残ったのはこの一節。
・客観的な評価など存在しない
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン フェラン 著 より引用
・98%の社員が「自分は真ん中より上」と思っている。
皆さんの会社はどうでしょう? 人事考課って、ぶっちゃけ揉めません?
公平な評価が、いかに難しいことかを表している言葉だと思います。
言われてみると当たり前、なんですけど。
でもその「当たり前」ってなかなか普段は意識できてないんですよね。
この本は、そんな「当たり前」で「大事なこと」に気づかせてくれる名著だと僕は思っています。
コンサルを目指す方はもちろん、コンサルを使う側の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
そして、コンサルに「胡散臭いな」という印象を持っている方も、この本を読むとちょっとだけ見方が変わるかもしれません。
リアルで会う人にもお薦めしていますが、好評です!
診断士の勉強の息抜きに、話のネタにいかがでしょうか?
この本、最終章は「コンサルの使い方」になってるんだよね。
で、そこでみんなにこう問いかけてる。
「コンサル頼み」にするんじゃなく、自分が主体になって「コンサルを使う」ようにならなきゃいけない。
(※僕の解釈です。諸説あり)
コンサルとはどうあるべきか。
コンサルとはどう付き合えばいいのか。
考えさせられる良書です。
今後も不定期でお薦め書籍を紹介していくので、よかったら読んでみてくださいね。